寝てばかり…

悪阻が始まってから全く元気がなくなり、寝てばかり。ご飯の炊ける匂い、旦那の匂い、シャンプーの匂い…無臭以外の物は全て駄目でした。唯一、おいなりさんと、パイナップルの缶詰め、水はある程度大丈夫でした。寝ても覚めても気分が悪く…旦那や子供達に申し訳がなく、いつも謝ってばかりでした。旦那は一生懸命色々してくれて、何もできない自分自身に泣いてました。幾度も幾度も押し寄せてくる吐き気。喉の奥が痛くなるほど、吐き続けました。悪阻は病気なんかじゃないのに…。そう分かっていても、何にもできず横になってばかり…久々に行く検診も、やっと起き上がり病院では何度も吐いて順番を待ちました。過酷すぎる…。あと何ヶ月耐えればいいんだろう…。だけどエコーの元気な赤ちゃんを見て、頑張らなければ!と言い聞かせてました。結局五ヶ月過ぎまで悪阻が続き、だいぶ楽になってからはマタニティライフを楽しんでいました。ある朝お腹の中でポコポコポコっと軽くリズムのような痙攣の様な、そんな感覚がありました。あれ?!なんだろう?胎動です!!私が悪阻で正直、辛い辛いだなんて思って過ごしていた期間に後悔するほどの、喜びでした。あ。また動いた…。ほんの小さな軽い胎動で、じっとしてなければ分からない位の振動でした。私の中で一生懸命生きてるんだ!それはそれはとても感動しました。母親って妊娠がわかってから既に母親なんだ…。最初はあんなに小さくて、エコーでもわからないくらい丸いだけの形なのに、この中で一生懸命心臓をトントン動かして、頑張って成長している。そういうのを目にすると、本当に生命って素晴らしいんだなって思える。どんなに小さくても命の大切さを実感できる。そう思いました。